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監修:相澤 久道先生(久留米大学 医学部内科学講座 呼吸器・神経・膠原病内科部門 教授)
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CATは、日常診療においてCOPD患者の健康状態を評価するために開発された、簡便でシンプルな患者記入式の質問票です。質問項目は8つのみとシンプルでありながら、COPDが患者の健康や日常生活に及ぼす影響を広くカバーし、数値化できるようになっています。
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COPDは患者にとっても医療経済的観点から見ても大きな負担となります。実際、世界保健機関(WHO)は2030年までにCOPDが世界の死亡原因の第3位となると推定しています*2。しかし、患者が自らの言葉でCOPDの健康状態への影響を医師に正しく伝えることは困難であるため、患者の多くが重症化し、生活の質が低下したまま放置されてゆく恐れがあります。
COPD患者に対する最適な治療は、標準化された臨床的評価ツールを用いて、患者一人ひとりの健康や日常生活に及ぼす影響について総合的な評価がなされて初めて実現できます。
しかし残念なことに、FEV1などの一般的に用いられる呼吸機能検査では、COPDが患者の健康や日常生活にどのような影響を及ぼしているかを総合的に評価することには限界があります。
そのため、患者に最適な治療を施し、疾患による負担をできる限り軽くするためには、COPDが患者の健康に及ぼす影響を測定し、患者と医師の間でこの疾患の影響に関する理解を深めることが可能になるシンプルで使いやすいツールが必要になります。
CATはこのニーズを満たす目的で開発されました。
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CATの開発には、計量心理学的なツールの開発に用いられる一般的な方法を採用しています*1*3。
初期の項目作成のプロセスでは文献の検討、医師との面談に加え、最も重要な要素として患者の意見を取り入れました*3。
次に、体系的かつ厳密な科学的アプローチを用いて項目を絞り込み、最適な項目を選択して最終的に8項目の質問票を作成しました*1。
CATはまずアメリカとヨーロッパで実施されたプロスペクティブ試験*1において妥当性が実証されました。さらに、これは世界の他の地域においても適用可能なものと考えており、現在は中国で妥当性試験が進行中です。
CATは英語以外の言語にも翻訳され、その妥当性が実証されています。翻訳版については妥当性試験が終了したもののみをご使用ください。
妥当性試験済みの翻訳版の詳細については、ウェブサイトwww.CATestonline.orgをご覧ください。
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CATの開発には、患者報告に基づく成果評価ツール/質問票の開発に関する専門知識を有する国際的かつ学際的な専門家グループがあたりました。
この専門家グループには、呼吸器専門医、プライマリケア医、患者団体の代表者などが参加しました。COPD患者は、CATの開発と検証において欠くことのできない役割を担いました。そして、このCAT開発は、グラクソ・スミスクライン社の委託と助成により実施されました。
参考文献
- *1. Jones PW, Harding G, Berry P, et al. Development and first validation of the COPD Assessment Test. Eur Respir J 2009; 34: 648-54.
- *2. World Health Statistics 2008. ISBN 978 92 4 156359 8 (NLM classification: WA 900.1); ISBN 978 92 4 0682740 (electronic version).
http://www.who.int/respiratory/copd/World_Health_Statistics_2008/en/print.html. - *3. Jones PW. Harding G, Wiklund I, et al. Improving the process and outcome of care in COPD: development of a standardised assessment tool. Prim Care Resp J 2009; 18 (3): 208-15..
- *4. Jones PW. Health status measurement in chronic obstructive pulmonary disease. Thorax 2001; 56: 880-7.


